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第8話  

ネットで?

ネットで見つけたのは、あの日私が健一を助けた時の動画だ。拡大してみると、はっきりと映っていたのは美子だった。

彼女は私の車の助手席に座り、スマホを取り出して撮影していた。

あの日、私は学校の後に急用があったので、真央に帰り道で迎えに来てもらった。

私は自分の目の傷を指差し、警察に言った。

「この噂を広められたせいで私がこうなったので、訴えれますよね?」

警察は頷き、私と一緒に、美子が入院している病院へ向かった。

看護師に尋ねて病室を確認し、私は先に入った。美子は私の顔の傷を見て、口を手で覆いながら笑った。

「あら、そんなに軽い傷で済んだの?もっとひどくなると思ったのに!」

私は冷笑しながら言った。「もしかして、自分のやったことを認める気?」

二人の警察が部屋に入ってくると、彼女の表情は曇った。

美子はすぐに優しそうな声に変えて、「ただ知り合いのお姉さんと冗談を言ってただけなの......」と呟いた。

警察は、校門の監視カメラの画像と、健一の親がもらった写真を見せ、「この写真、あなたが送ったんでしょう?」と聞いた。

美子は目を逸らし、「ただ、携帯を鏡として使っていただけだわ。なんで私が撮影したって決めつけるの?」と答えた。

彼女はスマホを握りしめていたが、私は素早くそのスマホを奪い取り、彼女の顔を押さえてロックを解除した。警察が止めようとしたが、私は彼らを押しのけた。

アルバムを開き、警察の前に写真を突きつけた。

警察は不快そうに美子を見つめ、「証拠は確実だ!あなたが噂を広めたせいで、四宮さんは怪我を負った。あなたは、法的責任を負わなければならない!」と言った。

美子は泣きながら、「彼女のせいで、私は夫と離婚して、仕事も失ったの!私のやったことはそんなにひどいの?今、妊娠してるのに!」と訴えた。

私は冷静に、「妊娠しているからって、私には関係ないよ。賠償金は受け取れるのかしら」と続けた。

警察は頷き、事務的に言った。「これは刑事事件ですから、まず彼女を連れて行きます。賠償については、法律手段を通じて解決してください」

その言葉が終わると、真央が病室のドアを開けて入ってきた。

彼は呆然と私を見つめた後、結局は美子の前に歩み寄り、「知美、美子が妊娠しているんだ、放っておくわけにはいかない」と言った。

私はすぐに、「そ
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